こんにちは〜!

『聞く聴くROOM』を開いているコアクルーの栗山のぞみです。

聞く聴くROOMは、ただ話すだけ、聴くだけのシンプルな集いです。
ですが、なぜか話し終わった後には、モヤモヤしていた気持ちがスッキリしたり、
こんがらがっていた糸がほどけたような気持ちになる、と参加者の方はおっしゃいます。

話を聞いていただけの人も、心が晴れた、ほっこりしたとか、
口には出さなかったけど自分の内側にあった固いものが溶けた、なんて言う人もいます。

いったい何をやっているのでしょうか。
ただ話すだけ、聴くだけなのですが、ちょっとしたコツというか型があります。

話し手は1分間、自分の話したいことを話します。
え?    1分だけなの?    こんなにこんがらがった、痛い、悲しい、憤然とした、ムカつく、モヤッとすることがあるのに?

そうです。
なぜなら話し手は、自分は自分に何が起こったのか知っている。
それを、聞き手にわかるように説明する必要はありません。
時系列も無視、関係性の説明も必要なし。支離滅裂も大歓迎。
話し手は、ただ、心の中にあることを出せるだけ出してみればいいだけ。

一方、聞き手は、話し手の全体を受け止めて、
その心に何が起こっているのかを推測します。
それって難しそう?
大丈夫。

というのも「何が起こっているのか」を当てる必要はまったくない、から。
わたしたちは相手のことはわからないので、ただ”推測する”だけ。
推測することで、話し手が自分の中に何が起こっているのかを見極める
ヒントをあげればよいのです。

さらに、もっと大丈夫なのは、
「ヒントのための言葉リスト=感情とニーズのリスト」が準備されているから。


ここから直感的に「これかな?」と思う言葉を拾って、
話し手にプレゼントしてあげればいいだけ。

話し手は、何の尾ひれもつかない、これらシンプルな言葉をもらうと、
どれかに自分の心の糸がビビビンと共鳴するのを感じます。

何を感じていたのか、ほんとうは何を大切にしたかったのか……がわかるからです。
すると、話し手はたいていちょっと落ち着きます。息が深くはいってきます。

ここまできたら、最後は「大切にしたかったものを大切にする」だけ。
話し手が具体的ななんらかのアクションを実行するのを、みんなでホールドします。

このアクションは、いまここでできること。

そういえば、けっこう深刻な悩みを話し手が話したあと、
最後はみんなで"Let it go~♪    Let it go~♪”と歌って大笑いした回もありました!

ここまで、一人の話し手にかかる時間は15分ほど。
びっくりするほど短い時間で、なんらかの変化、シフトが起こります。
いや、起きなくてもいいの。なんだったんだろう?あの体験は?    と思えれば。

話を聞き合うことで、何をやっているのか。

いうなれば、ホモサピエンスとしてできる最大の喜びをやっているのです。
(ちょっと大げさにいってみました😁)

わたしたちがここまで進化したのは(してしまったのは)、
お互いに”共感”、”共鳴”しあうことができるからです。

他の人から共感をもらう(心の中を推測してもらう、
あるいは何が起こっているのだろうか?という純粋な好奇心のまなざしを向けてもらう)ことでわたしたちホモサピエンスは安心し、生命力が蘇ってきます。
それを、ROOMに集っているホモサピエンスの皆さんにぜひ体験していただきたい。

同時にこの聞く聴くカフェの話しを聴き合うスタイルは、
超シンプルながら、すごく実践的で日常で使える
NVC(非暴力コミュニケーション)のトレーニングでもあります。

話すことは、自分の無防備さ、正直さに向き合うこと、そして共感を受け取るトレーニング。話を聴き、相手の心の内を推測して聞くことは、共感を贈るトレーニング。
最後のアクションは、具体的なリクエストのトレーニング。

まあ、トレーニングなんていうと仰々しいけれど、
知らずしらずNVCが身についてしまいますよ、ということを言いたいの。

私には、全人類がNVC遣いになったら、自分が楽ちんに生きられる!
という私利私欲にまみれた野望があるんです。
なので、NVC遣いを密かに増やそうとして『聞く聴くROOM』を毎週開いております。
フフフ野望よ、野望。

ということで、日曜日の夜に開催しているので、来てね!