はじめまして。書道ファシリテーター/発達支援コーディネーターの櫻井育子です。
書道×発達=あそび、ということに気がついて、子どもから大人まで「誰でも調子に乗れる書道塾tane」を各地でひらいています。

子どもたちはのびのびしているのがあたりまえですが、大人のほうは、どんどん「のびのび」から遠ざかっています。「のびのび」から遠ざかってしまうと、表現することが億劫になったり、自分自身ってどこにいったんだっけ。と、気づいたときには「わたし」がどこかにいなくなっていたりします。

大人は「子どもは遊びが大事」とか言って、子どもを遊ばせようとしますが、たぶんそれは必要なくて、子どもは「遊ばせ」なくても、勝手に遊ぶ生き物で、きっと年を追うごとに、それを「忘れて」しまうのかもしれません。あそぶ、という感覚は、「役に立つ」とか、「目的がある」という行動とは全く別のもの。でも、人生の大事なことのほとんどは、「あそび」とか「ゆとり」とか「わらい」とか、そういうものでできています。

「自己肯定感」などとわざわざ言わなくても、「ああ、わたし、いい感じ!」という感覚を得る頻度を高くするだけでよいのだということが、「誰でも調子に乗れる書道」をやってきて分かってきました。

「書く」という行為も、パソコンの時代でどんどん失われつつあります。学校では「習字」の時間があって、その思い出はみんないまいちよくありません。それもそのはず、みんなそれぞれの字ではなく、無理やりお手本通りに書こうとした字だから気に入らないのです。「字がうまい」「字がヘタ」というのだって、結局は他の人と比べているから。

だからこそ、おとなのための「すみあそび」の提案です。墨で遊び、書いたものをじっくり観察し、自分の手が書きたいものを想いのままに表現するだけ。たったそれだけなのですが、とことん調子に乗れるはず。調子に乗って、ご機嫌なおとながいるって、それだけで素敵なことだなあと思っています。

ここでは、そんな「文字を書く」にとらわれない、「すみあそび・書くあそび」をとことん味わいながら、自分の内部を解放する、「枠組み外しのすみあそび」。ぜひ一緒に調子に乗りましょう。