血のつながりがある親と子という枠を超えて、コミュニティ全体でこども達を見守りあうアトリアの親子リトリート。
自然と触れ合い、大人は子どもに還り、子どもは大人に成る体験。
8月17、18日
今年も、相模原市藤野エリアのNPO法人自然体験学校みどり校とのコラボレーションからアトリアらしいプログラムが実現しました!
その名は、
【藤野の秘境で!〜ひんやりさわ登りの冒険〜】
今回は1泊プランと日帰りプランをご用意、東京からほど近いエリアだからできることです。
内容も受け取ったギフトもとてもとても盛りだくさん過ぎるので今回は前編後編の2回に分けてその模様をお届けします☺︎!
【2日目】さわ登り自然体験
宿泊組に日帰り組が合流、総勢30名が集まった日曜日。
いよいよ冒険のスタートです!
通り沿いからずっと下の方にあるその沢は、昔は水車を建てて粉をひいたり地域の子どもたちが水遊びをしたりと生活に根付いてたそうです。
ですが今は、住まう人も減り時代も変わり。きれいなままでひっそりと草木に覆われていました。
相模原市藤野エリアをフィールドに、さまざまな学びを提供しているNPO法人自然体験学校みどり校 は再び人が入れるようにその沢を少しずつ整備し今回の企画が実現しました。
その土地のことを熟知したスタッフに見守られながら
子どもとかつての子どもが山の恵みや川遊びで気をつけることを体験を通して知る貴重な時間となりました。
ここからはたくさんの画像とともに冒険の模様をお伝えしますね。
最初にみどり校のことや川での注意事項、心構えなどを聞いて冒険のスタート!
前日もコースの最終確認をしてくれ30名の安全を確保するために見守りスタッフも多めに配置してくれました。
足元に気をつけなら山を下りていくと清らかで静かな流れを発見!
大人は「冷た〜い!!」とちょっぴりひるみがち。。。笑
今回、参加した子どもは3歳〜小学3年生。
少し年上の子たちは先頭を切って進みますが、スタッフの声や動作もしっかりキャッチします。
最初に岩肌にヘビを見つけたのはその子たち。
子どもたち『〇〇さ〜ん!ヘビがいるよ〜!』
〇〇さん『どんなヘビかわかるまで近づかないで!』
子どもたち『わかってるよ〜!』
そして、スタート時にお父さんお母さんにべったりくっつきながら慎重に進んでいた子たちもそんな頼りがいのあるお兄さんお姉さんにつられて少しずつ前へ。
自律の一歩を進みます。
お兄さんお姉さんはあとから合流したもっと小さな子を振り返り確認しながら時に手をとり、時に大人に頼りながらともに歩みます。
(お父さんお母さん以外にも信頼できる大人がたくさんいるってあたたかいね)
(軽々と岩場を乗り越え先に進む子どもたちは、キャーキャー言いながら後を追う大人たちを辛抱強く待ちます。そんな場面が何回も見られました)
(冒険の最中にはたくさんの生き物にも出会いました)
初めは足首あたりを静かに流れる川だったのに、登るにつれて流れの早い小さな滝がいくつもあり、滝壺は深さ1m以上のところもありました。
足元が見えない中で、ごつごつぬるぬるした岩場を進むのは大人であっても大変。
互いに手を取り合いながら声をかけ合いながらの冒険はいつもは遠慮してしまう『人に頼ること』を容易にし、お互い様/お陰様を身をもって味わう体験です。
約1時間の冒険を終え、もうひと仕事。流しそうめんの準備に取りかかります。
みんなおなかペコペコでしたが文句も言わず(ちょっとだけ言ったかも。。。)頑張りました!
朝イチで切り出しておいてくれたとても立派な竹を縦に2分割、節を取り除き、箸を伸ばす手が危なくないようにヤスリをかけて。。。みんなでセッティング。
30人が一度に食べられるそうめんレーンの完成です!!
冷たいそうめんと採れたてのネギや茗荷の香り。
この土地でとれたゆずから作った手作り柚子胡椒を添えて。
きゅうりやトマト、みかんやパイナップルまで流れてきて大盛り上がりでした。
本当はレーンに並んで夢中で食べる少年少女の表情が最高!なのですが、それは参加者だけの楽しみとさせていただきますね。
この地域の郷土めし『かて飯』もいただきました。
甘く炊いた根菜やさつま揚げを羽釜で炊いたごはんに混ぜ込んだ田舎のごちそう。
初めてなのに懐かしい美味しさ。
残ったかて飯はおにぎりにしてくれその後の小腹も満たしてくれました。
ご馳走様までした!!
お腹いっぱいになったあとはリラックスタイム”遊びの時間”をたっぷり取りました。
食事場所脇の流れで引き続き川遊びというか修行(笑)?をする人、
冷たい水に足を浸しながらおしゃべりを楽しむ人、
石を積む人、
サウナで整える人、
遊びの時間は自分で過ごし方を決める時間です。
自ら選んだことを尊重し合い応援し合うのもアトリアが伝える『ワタシクリエイト』で大事にしていることです。
ここで見た景色。
・子どもの勢いに勇気づけられて滝に打たれるママ。
・沢登り中だっこ星人で泣いていた小さな女の子は水鉄砲で攻撃しながら大口で笑ってる!
・いつもママと一緒にいたい電車大好きの男の子は、ママそっちのけで多くの大人を巻き込んで電車ごっこ。リアルな車内アナウンスと奇想天外な路線にみんな魅了され、最後は埼京線ばりに長い車両になっていた。
・火を起こす。シンプルだけど難しい作業をあきらめない姿。
”遊び(ゆとり)”を作ったことでそれぞれの個性とそれぞれの願いを見せてもらったひと時でした。
日が暮れる前にお片付けをして終了。
長くてあっという間の1日でしたね。
(遊び時間:人は滝に打たれると自ずと手を合わせることを知った夏)
(冷たい水にサウナテントは欠かせないアイテム)
(最後に輪になってシェアタイム。子どもたちも声を聞かせてくれました)
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実は、開催日の数日前から関東全域で厳重警戒体制の台風予報がありました。
事前に交通機関の運休が決まったりSNSでも臨時休業やキャンセルのお知らせが相次いだので記憶に残っている方も多いでしょう。
私たちもみどり校スタッフとともに、開催中止と川以外の体験カリキュラムへの移行と両方を視野に入れながら準備を進め、開催日前に台風は過ぎると予想しながらも心配な参加者さんには事前キャンセルも受け付けました。
にも関わらず、事前キャンセルの申し出ははゼロ。
結果、開催地については台風の影響もほとんどなく川の流れも通常通り、当日のお天気も良好での開催決定となったのでした。
加えてファミリー参加も多い中、当日キャンセルもゼロ。
台風が危惧された時点でリトリートはすでに始まっていたのでしょう。
自然とともにどう生きたいのか?
このリトリートに参加するワタシの意図とは?
私たち企画者たちへの信頼
誰ひとり欠けることなく無事に終えられたのは、そんな思いや覚悟が掴んだ奇跡だと思えて仕方ありません。
次回は、冬。
信州長野で雪山体験
2025年2月14日(金)〜16(日)です。
※この土地を熟知したみどり校スタッフにより事前準備をしっかりと整えた上で実現したアクティビティです。くれぐれも容易に真似をなさらぬように。子ども達だけでの川遊びは危険です。